ゴルダナ帝国衰亡記 ~ハーレムはあきらめてください~(柿崎 タダツグ)
カクヨム紹介者:ゲスト
おもろい
おもろい
かなり人を選ぶ作品です。作者の趣味が全開になったインモラルな部分については、正直「そこまでやらなくても話は十分成立するだろ」と思うこともあります。 それでも一位。 この作品で特に好きなのは、戦争が戦場だけで完結しないところです。宗教、民族、貴族同士の利害、軍事、政治、個人の思惑がそれぞれ勝手に動き、その噛み合わせの結果として戦争まで動いていく。主人公が正しい判断をしたから世界が都合よくついてくる、という構造でもありません。 「軍隊が戦っている」のではなく「国(あるいはその勢力が)が戦争をしている」と感じられるWeb小説は案外少なく、その点では今まで読んだ中で一番面白いと思っています。
かなり人を選ぶ作品ですし、作者の趣味が全開になったインモラルな部分については、正直「ここまでなくても話は十分成立するのでは」と思うこともあります。 それでも、私がWeb小説の中で一番に挙げるならこの作品です。 特に面白いのは戦記・政治劇としての部分。国家や諸侯の力関係、軍事、宗教、民族、政治的利害などがよく考えられており、それぞれがきちんと物語の展開に影響しています。戦争も単純な主人公無双ではなく、兵力や指揮、政治状況まで含めて動いていくのが非常に好みです。 癖の強さから万人には勧めにくいのですが、それを差し引いても戦記物として今まで読んだWeb小説の中で最も面白い作品だと思っています。